30代はどのように働こうか。転職活動をしているときに、地元に貢献したいと考えるようになった話

髙橋 祥弘

Takahashi Yoshihiro
ソウルドアウト株式会社 エリアビジネス本部  岐阜営業所
 
Profile
大手小売企業にて店舗管理業務に従事したのち、2017年Web広告代理店にて広告運用コンサルティングを経て、2019年ソウルドアウトへ入社。名古屋営業所で営業および運用コンサルタントを兼任後、2021年8月より岐阜営業所の立ち上げとともに営業担当に着任。
 
高校まで岐阜で暮らした地元が廃れていく姿を見て、一度は地元を離れることにしました。しかし、岐阜のまちが、住んでいる方たちによって少しずつ元気を取り戻していく様子に、「自分も岐阜を盛り上げるために力になりたい」と思うようになったと言います。Web広告運用コンサルティングの知見を活かし、地元・岐阜に貢献するためのビジョンとは。
 
 

転職を機に強くなった、地元・岐阜への想い

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地元である岐阜に貢献したいと思うようになったのは、転職活動を始めてからでした。高校生の時はどんどん廃れていく岐阜のまちの様子を見ていて、ずっと住み続けるイメージが湧かず、大学進学を機に上京しました。
実は戦後の岐阜は繊維問屋街と言われるほど、アパレル産業(既製服産業)で栄えてきました。紳士服などの既製服の卸問屋が軒を連ね、通りにはハンガーにかけられた紳士服がずらりと並んでいるんです。そんな日本でも有数の「繊維のまち」として岐阜は発展してきました。その名残で、駅前の裏通りにはアパレルの路面店が立ち並んでいます。
小学生の頃は、県外から人が集まるようなおしゃれな街並みがあったんですが、中学生の頃から徐々に、岐阜駅前の問屋街のお店や、大型のショッピングモールが閉店していきました。今はもう、アパレルの会社はほぼ倒産してしまっており、駅前もシャッター街が広がっています。 高校を卒業して地元を離れるまで、「岐阜は廃れていく町」としか思っていませんでした。
 
ちょうど30歳のときに転職活動を始め、30代はどのように働こうかと改めて考える中で、岐阜に住んでいる人たちの力によって、まちが変わろうとしていることを知ったんです。閑散としていた商店街では、まちづくりのイベントが開催され、1,000~2,000人規模で人が集まり、盛り上がりを取り戻しつつあります。また、かつてアパレルの路面店だった廃業テナントが飲食店に鞍替えし、飲み屋街として人が集まる場所になっています。そんな地元の姿に改めて岐阜の魅力を感じるようになりました。
 
その影響もあって「私も地元・岐阜を盛り上げるために力になりたい」と思うようになったんです。「Uターン就職も一つの選択肢だな」と思い、岐阜にある会社を探すようになりました。
そのときに、ソウルドアウトは全国に営業所をもっているけれど、岐阜には営業所がないことを知りました。ソウルドアウトにいた知人に話を聞いたところ、ちょうど社内で岐阜営業所立ち上げの話が出ていると聞いて、「それならぜひ私がやりたい」と採用面接を受け、入社することになりました。なので、岐阜営業所がついに開設されると知った時はうれしかったですね。
 
 

Webプロモーション領域から、これまでの知識を活かしてマーケティング全体のコンサルティングまでを支援

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現在は、岐阜県でWebプロモーション領域を中心に支援しています。最近だとマーケティング全体のコンサルティングも行っています。
というのも、あるときお客様から、会社のマーケティング全般の全体像を描けるような人を紹介してほしい、と相談を受けまして。マーケティングについて詳しく、ITにも明るい人がいい、とのことだったので、これまでの経験や知識が活かせると感じ、私たちと一緒にやりましょう、と提案してはじまりました。
 
具体的には会社の中長期計画にある、3年後の売上目標のために必要な施策を、一緒に整理し考えています。Webプロモーション領域だけでなく、店舗を運営していくための人員計画や採用計画を数字へ落とし込んだり、各施策の数値目標を決めたりしています。
ソウルドアウトが提供できるものに関しては提供していますが、提供できないものに関しても、他のツールや会社を調査し提示。何がクライアントにとって一番良いかを常に意識し、クライアントの目線で伴走しています
 
昔は繊維問屋が多かった岐阜県ですが、今では製造業の方が多くなりました。特にお隣の愛知県の影響を受けて、自動車産業や航空機産業の関連会社が多く集まっています。
あと、あまり知られていないのですが、都道府県別GDPのランキングだと岐阜県は20位くらいで、比較的上位にランクインしています。製造業以外でも、全国区にサービスを広げている会社も多く、実は岐阜の経済はある程度規模が大きいんですよ。
製造業のお客様は、商品はあるけれどインターネットでの販路をもっていない、という方がたくさんいらっしゃるので、EC(インターネット通販)の立ち上げからサポートしていきたいですね。
 

企業が元気な岐阜のまちづくりに貢献したい

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今後はさらに岐阜のまちづくりに貢献したいと思っています。私は岐阜の元気な経済や、活気のある街並みをギリギリ知っている世代なんです。頭の中には、活気のある風景が原体験として残っています。なので、これからは岐阜のまちに自分がもつ技術や知識を還元していきたいです。
 
そのためには、岐阜の企業がもっと元気になることが大事だと思っています。岐阜県としても、県内のEC事業者を支援するために窓口を設置していたり、企業のITやIoTの導入・活用を支援している財団法人があったりと、自治体や団体が企業のデジタルマーケティングを推進していこうとしています。なので、そういった方たちと一緒に何か取り組みができないか、模索している最中です。また今後は、LINEやYahoo!などメディア企業と合同セミナーを開催し、岐阜県内の企業様に有益な情報を届けていきたいと考えています。
 
 
 
 

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