絶対に諦めずに挑戦を続ける。地方、中小企業のDXに本気で取り組むパイオニア

伊藤 雄剛

Yugo Ito
アンドデジタル株式会社 DXカンパニー カンパニープレジデント
Index
1.自己紹介をしてください
2.現在統括している事業の内容を教えてください
3.マネジメントスタイルを教えてください
4.アンドデジタルの社風について教えてください
5.今後挑戦してみたいことを教えてください
 
 
 
1.自己紹介をしてください

印刷会社のトップ営業からオプトへ転職、 ソウルドアウトの立ち上げメンバーに

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荻原:まずはじめに、今の役職と仕事内容を教えてください。
伊藤:ソウルドアウトのDXカンパニー「アンドデジタル株式会社」の代表取締役を務めています。アンドデジタルが行っているのは、地方、中小・ベンチャー企業のDX支援です。教育、人材、クラウドインテグレーションの三つの柱で事業を展開していて、私はこれらがシナジーを生み出し、市場に大きな影響を与えられるよう、戦略を考えています。また、まだ新しい会社なので、代表として文化をつくり上げている段階です。
 
荻原:ここに至るまでのキャリアを教えてください。
伊藤:新卒で印刷会社に入社して、販促物の営業をずっとやっていました。もともとデザイナーになりたくて、大学時代はダブルスクールでグラフィックの専門学校に通っていたんです。それで、デザイナーの道を進むため、印刷会社に入社を決めました。でも声が大きくて元気があるという理由で、営業に配属になりました(笑)
 
 
荻原:そこで営業を経験したんですね。
伊藤:入社後、5年ほど営業をやっていました。営業成績を、全従業員およそ600名のうちトップ10に入るまで伸ばすことができたんですよね。逃げで転職するのは嫌だと思っていたのですが、実績を残すことができたので、転職を決意しました。
 
荻原:それからオプトへ転職をしたのですか?
伊藤:そうです。オプトへ転職して4年間働いたあと、荻原さんをはじめ初期メンバー30名と一緒に、ソウルドアウトを立ち上げることとなりました。
 
荻原:ソウルドアウトではどのようなキャリアを積んできたのでしょうか?
伊藤:最初の2年ほどは西日本エリアの営業部長として、名古屋・大阪・福岡の営業所の立ち上げを担当しました。その後、サーチライフ社(吸収合併により、現在はSO Technologies社)を買収することとなり、4年間、事業責任者を務めました。赤字の会社を黒字化させたり、Yahoo!さんとの資本提携契約を結んだりしました。
 
荻原:サーチライフ社からソウルドアウトに戻ってきたのはいつですか?
伊藤:2016年に戻りましたね。そこから営業とメディアを管掌する執行役員を務め、2019年3月からは取締役COOとしてデジタルマーケティングの事業責任者、2021年3月からは現在の役職を務めています。
 
荻原:デジタルマーケティングの事業責任者に手を挙げたとのことですが、理由を教えてください。
伊藤:中小企業が大きな成長を成し遂げるためにはDXが必要不可欠だと感じたからです。ここ2~3年の間にコロナをきっかけに、人の働き方やものの売り方がオンライン中心になるなど、世の中が大きく変化しています。私はこれまで、中小企業のデジタルマーケティング支援を10年ほどやってきました。しかし、マーケティング以外の領域のデジタル化の支援も不可欠だと痛感したんです。それでDX支援に挑戦したい、と手を挙げました。
 
 
2.現在統括している事業の内容を教えてください

高い志をもつ企業の飛躍を、デジタルの側面から支援する

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荻原:アンドデジタルが戦っている標的市場は、どういった環境にありますか?
伊藤:大企業をターゲットとする市場と比べると、競合となる企業はほとんどいないと思っています。中小企業の部分的な課題に対して、DXのためのツールを提供する企業はありますが、全体的に支援をする会社は少ないです。
荻原:ソウルドアウトの創業当時も、大企業向けにWeb広告のサービスを展開する企業は多くありましたが、中小企業向けに取り組んでいる企業はほとんどありませんでしたよね。
伊藤:そうですね。現在の中小企業を取り巻くDX市場は、10年前のWeb広告市場と同じような状況にあると思います。大企業に比べると、中小企業は予算が小さく、デジタルの知識が少ない場合が多い。だから、利益の出しにくい中小企業に向き合う企業は少ないんだと思いますね。
 
荻原:どういったお客様を支援していきたいですか?
伊藤:高い志をもつ経営者がいる中小・ベンチャー企業などです。企業の飛躍を、デジタルの側面から支援していきたいです。
 
荻原:そういったお客様に選ばれるために、アンドデジタルがもつ強みは何でしょうか?
伊藤:DX教育事業は、これまでソウルドアウトがデジタルマーケティングで培ってきた経験をもとにご支援できることです。スキルやノウハウを体系化して実戦的に学べる研修サービスを提供しており、お客様からは高い満足度とご支持をいただけていますね。
 
荻原:アンドデジタルには他にも二つの事業がありますが、そちらについても教えてください。
伊藤:DX人材事業では、企業のニーズに合った人材をマッチングできることです。事業全体を俯瞰して、人材派遣だけではなく、業務委託や副業など、様々な形での人材採用をご提案します。必要であれば教育サービスを併せてご提供することも可能です。
 
荻原:教育事業と人材事業は、これまでの実績もありますよね。DXインテグレーション事業にはどういった強みがありますか?
伊藤:低価格で、シンプルで使いやすいデータベースのツール「SOカシカ」を提供できることです。事業を成長させる上で必要なKPIをデータ整備して“見える化”し、データに基づく戦略的な意思決定をサポートしています。私たちはこれまでずっと、地方、中小企業のもつ悩みに寄り添ってきました。メンバーの中には、企業のリアルな課題に対してノウハウのある社員や、データに強く分析力に長けた社員がいます。中小・ベンチャー企業向けのWeb広告運用で培ってきた技術、人材、ツール開発などを強みに、企業を全力で支援していきたいです。
 
 
3.マネジメントスタイルを教えてください

ベンチャー企業に求められるマネジメントを実践する

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荻原:次はマネジメントの話に移ります。チームメンバーを褒めて育てますか?それとも叱って育てますか?
伊藤:両方ですね。組織の文化と実行力をすごく重視しているので、信賞必罰をはっきりさせたいと考えています。基準は、アンドデジタルの行動指針「Be MAX」(※)です。これに即した動きをした人には、皆の前で大きい声で褒めるし、真逆の動きをした人には叱ります。
※「Be MAX」:「to Speed」「to Challenge」「to CREW」の3つを指すアンドデジタルの行動指針。「to Speed」は、スピード感をもちPDCAを回していくこと。「to Challenge」は、誰もやったことのない市場だから、失敗を恐れず挑戦すること。「to CREW」は、仲間と一体感をもって実行していくこと。
 
荻原:行動指針「Be MAX」を定めた背景を教えてください。
伊藤:ソウルドアウトの行動指針「8 SOULs」とは違う、ベンチャー企業ならではの指針が必要だと思ったからです。私はこれまで、規模の小さい会社が大きくなる過程を何度も経験してきました。オプトでは社員180人のときに入社して1,000人になり、ソウルドアウトでは30人が今では500人になりました。外部環境はものすごい速いスピードで変化しているので、それに乗っていくためには「よく考えて方針出して、さあやるぞ」では絶対にダメなんです。これまでの経験を通して、アンドデジタルに必要な新しい行動指針を定めたいと思いました。
 
荻原:アンドデジタルの経営は「トップダウン」でしょうか?それとも「ボトムアップ」でしょうか?
伊藤:ボトムアップでやっていきたいと思っていますが、まだ会社が立ち上がったばかりなので、今はトップダウンの割合が多いですね。なので結果が出なかったら全て自分の責任だという覚悟で決断しています。会社としては、徐々に個人がやりたいことをやる、というフェーズに向かっていきたいです。
 
荻原:仕事はチームワークで進めますか?それとも個人主義でしょうか?
伊藤:チームワークを重視しています。毎朝、各事業責任者とミーティングを行っています。複雑な事案は、皆で議論して判断することで、実行のレベルと質が上がるからです。
 
 
4.アンドデジタルの社風について教えてください

まだ誰も挑戦したことのない市場をつくるパイオニアが集まる

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荻原:アンドデジタルの良いところはどこですか?
伊藤:まだ誰も挑戦したことのない市場のパイオニアになれることが最大の魅力です。今は世の中が激変し、DXの必要性が叫ばれている時代。「中小・ベンチャー企業 × DX支援」という市場を切り開き、その道の第一人者として活躍していけること。それがアンドデジタルの良いところであり、社会に大きな価値をもたらすという意味で、大きなやりがいにもなると考えています。ソウルドアウトグループのアセットも使いながら、裁量権をもって挑戦していける環境があります。アンドデジタルが市場をつくり、ど真ん中に居続けたいと思います。
荻原:反対に、アンドデジタルの改善点はどこでしょう?
伊藤:まだできたばかりの会社なので改善すべきところはたくさんありますが、まず一つあげるとすると、業務を体系化して土台をつくることに注力していきたいです。
 
荻原:新しい市場を創造していくベンチャー企業ならではの特徴ですね。アンドデジタルにはどのようなメンバーが多いと思いますか?
伊藤:ソウルドアウトの中でも特に、「新しいことにチャレンジしたい!」「中小企業向けのDX市場をつくりたい!」という熱い想いをもった前のめりなメンバーが多いですね。
 
荻原:社員に対して、期待していることは何かありますか?
伊藤:「プロ意識」をもって、誇り高く仕事をしてほしいと思っています。「中小・ベンチャー企業のDXは私たちが一手に支援するんだ!」という気持ちで挑戦していってほしいです。
 
 
5.今後挑戦してみたいことを教えてください

絶対に諦めない。高い志を掲げ、挑戦を続けていく

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荻原:これまでを振り返ってみて、自らが成長したなと感じるとき、仕事をする上で何が大切な要素だったと感じていますか?
伊藤:絶対に諦めないことですね。これは私の強みでもあります。これまでどんなに苦しくても、途中で投げ出さずに続けたことで必ず結果を出すことができました。少しずつでも改善を続ければ、いつかは必ず達成できるんです。事業をつくるのは簡単ではありませんが、高い志をもって考えて行動し続けていくことで成功に導きたいと思っています。
 
荻原:今後、挑戦してみたいことは何かありますか?
伊藤:2025年までにアンドデジタルを中小企業向けの営業・マーケティングのDX支援会社として最も存在感のある会社にしたいと思います。デジタル化支援する企業は多くありますが、中小企業向けは儲かりづらく、挑戦する会社が少ないです。しかし中小企業は、昨今の厳しい外部環境の中で「売上」を上げる事を必要としています。私たちは中小企業の「売上」を増加させるために、営業とマーケティング領域のデジタル化支援に選択と集中をして、サービスを磨きこんでいきたいと思います。
 
荻原:今後、個人でやってみたいことはありますか?
伊藤:「企業のお医者さんになりたい」と昔から思っています。自分の会社でも他の会社でもいいのですが、傾きかけている会社を助けられる人になりたいんです。なので、プロ経営者のような仕事に憧れています。
荻原:「事業会社を買って、デジタル化して再生させたい」って言っていましたね。
伊藤:はい、事業を再生する方法の一つはAI/デジタル化だと思っています。なので、AI関連の資格を取ろうとしているところです。
 
荻原:そうなんですね。以前に、スキー場を買いたいと言っていたような。
伊藤:古びたスキー場を買って、IoTを導入してみたいですね。スキー場は斜陽業界といわれていますが、むしろ誰もやっていないし挑戦してみたいです。
 
荻原:最後に、ソウルドアウトグループが気になっている方へ一言アドバイスを!
伊藤:地方、中小企業向けのDXを支援する市場は、まだ誰もやったことがありません。私たちがつくり出し、これからどんどん大きくなると思います。私たちと一緒に、市場の第一人者になりましょう!
 

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