デジタルマーケティングを主軸に、中小企業の経営支援を。仲間と大きな船にのり、この使命を成し遂げていく。

北川 共史

Tomofumi Kitagawa
マーケティングカンパニー カンパニープレジデント
Index
1.自己紹介をしてください
2.現在統括している事業の内容を教えてください
3.マネジメントスタイルを教えてください
4.マーケティングカンパニーの社風について教えてください
5.今後挑戦してみたいことを教えてください
 
 
 
 
1.自己紹介をしてください

デジタルマーケティングの力で、中小・ベンチャー企業の支援を

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荻原:まずはじめに、今の役職と仕事内容を教えてください。
北川:マーケティングカンパニーのカンパニープレジデントを務めています。ソウルドアウトの得意分野であるデジタルマーケティングを通して、「お客様の素晴らしい商品・サービスをたくさんの人に届けるためにはどうしたらいいか」「日本を中小企業からもっと元気にしていくにはどうしたらいいか」と日々考えて道筋を見極め、実行しています。
 
荻原:ここに至るまでのキャリアを教えてください。
北川:2007年に新卒でオプトに入社し、2009年に荻原さんがソウルドアウトを立ち上げるタイミングで参画しました。その後、東日本・西日本の営業部長・営業本部長を務め、2018年より営業執行役員、2021年4月からは現在の役職を務めています。
 
荻原:なぜソウルドアウトに立ち上げに参画しようと考えたのでしょうか?
北川:オプトで働いていたときから、中小・ベンチャー企業の支援をしたいという思いをずっと持ち続けており、今がまさにそのチャンスだと感じたからです。中小・ベンチャー企業の中には、リソースやノウハウなどの制約から、本来のパワーを発揮しきれていない会社がたくさんあります。でも実は素晴らしい潜在能力を秘めていて、デジタルマーケティングの力を使えば、一気にその能力を発揮できるはずだと信じていたんです。ですから、荻原さんのソウルドアウト立ち上げの考えを聞いて、「これは運命だ」と感じましたね。
 
 
2.現在統括している事業の内容を教えてください

中小・ベンチャー企業の経営支援を。 専門性を高めて、お客様に価値を還元する

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荻原:マーケティングカンパニーが戦っている標的市場は、どういった環境にありますか?
北川:中堅・中小企業のWeb広告市場をマーケットとして捉えています。全体でおよそ6000億円の市場のうち、広告会社の取引市場が3000億、媒体社の直接取引市場が3000億というマーケットサイズ。その中でも、私たちが扱っているリスティング広告やSNS広告などは600億円規模の市場で、そこに対して向き合っています。
 
荻原:競合企業の状況はどうでしょうか?
北川:直接的な競合はいないと考えています。経営コンサルや事業開発の支援、ブランディングの支援など、切り口を変えれば、地方・中小企業の支援を行っている企業はあります。ただ、私たちとは主軸に据えている価値が違うので、直接的な競合にはならないと考えています。
 
荻原:今後もデジタルマーケティングを主軸に事業を展開していくのでしょうか?
北川:そうですね。特にWeb広告はコントロールがしやすく、中小企業が抱える最も重要な悩みである売上・利益を上げることのできる素晴らしい手段だと思っています。ですので、Web広告運用をはじめとするデジタルマーケティングを軸に、そこで得られたデータを使って、支援の幅を広げていきたいと考えています。
 
荻原:どういったお客様を支援していきますか?
北川:成長したい、という高い志をもっている中小・ベンチャー企業の経営者です。特に、自社の儲けのためだけではなく、社会のためにあろうとする会社ですね。私は実家が福祉施設を営んでいる関係からか、「人は人を助けるために生まれてきた」という哲学をベースに持っています。人の想いの集合体でもある会社も、同じく人を助けるために生まれてきたと思うんです。そういった強い想いをもった、お客様を支援していきたいと思っています。
 
荻原:そういったお客様に提供できるマーケティングカンパニーならではの価値は何でしょうか?
北川:まず、社内外に我々と同じ想いをもっている仲間がたくさんいるということです。創業から現在に至るまで、理念を中心に据える経営をしてきた結果、想いに賛同する熱い社員や、メディアなどの社外パートナーが続々と集まり、力強いチームができました。このチームでお客様に大きな成果を還元できることが、何よりの価値であり、誇りです!お客様もソウルドアウトも成長し、日本がさらに元気になる、という良いサイクルに繋がっていると考えています。
 
荻原:いいですね!ほかにはありますか?
北川:お客様の成果を上げることにこだわりを持っています。中小企業を支援する上では、理念や想いだけではなく、お客様を成長させることができる確かな技術力が必要です。ゆえに現在は専門性を高め、お客様により高い価値を提供するため、業種特化の組織体制を取っています。お客様の事業課題に向き合い、業種ごとに成果創出ノウハウを蓄積しています。
 
荻原:最近博報堂DYグループにジョインしましたが、どのようなシナジーを期待していますか?
北川:博報堂DYグループはご存知の通り、強力なマーケティングアセットを保有しているので、そのノウハウとこれまで当社が培ってきたノウハウをかけ合わせ、よりお客様の成果を上げる技術を磨いていきたいと思っています。
 
荻原:マーケティングカンパニーでは、従来のマーケティング支援を行う以外の専門部署も立ち上がったそうですね。
北川:そうですね。当社が得意とするeコマース領域のノウハウ蓄積を目的に、D2C事業を行う組織を立ち上げました。マーケティングのご支援をする中で、広告だけではなく「商品設計から見直したほうがいいかもしれないが、どうしたらいいのか分からない」といったお悩みを抱える企業の声が多くあったんです。特にeコマース領域のお客様に対しては、モノの売り方をどうするか、というマーケティングのご支援だけではなく、「モノをつくるところ」からのご支援もしたいと思いました。それで、私たち自信がまずD2C事業に挑戦して、そこで得られたノウハウをお客様にお返ししていきたいと考えています。
 
荻原:「広告審査本部」という部署もあるそうですね。
北川:私たちソウルドアウトが、広告主であるお客様と社員をしっかりと守り、広告を見る消費者を大切にしたいとの想いで立ち上げた部署です。お客様、社員、そして消費者を大切にする会社として、Web広告の審査では日本一厳格な会社を目指しています。そして広告審査という点で、日本の広告業界を牽引していきたいと思っています。
 
 
3.マネジメントスタイルを教えてください

社員は家族。とことん信じて任せていく! それが組織成長の鍵

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荻原:次はマネジメントの話に移ります。社員は 褒めて育てますか?それとも叱って育てますか?
北川:褒めて育てます。こと細かく管理してできなかったことを叱るのではなく、信じて任せ、できたことを褒めて伸ばす。その方が、個人の個性や魅力、自律心を伸ばしていくことに繋がります。社員一人ひとりが生き生きと行動し成長していけば、結果として、組織も成長していくという考え方です。
 
荻原:どうしてそのようなマネジメントを行っているのでしょうか?
北川:実は昔、厳しく管理して叱って育てる、というマネジメントをしていたことがあるんです。成果を上げるのに必死で、良かれと思って毎日社員に厳しくマイクロマネジメントをしていました。
結果、成果は出せたのですが、社員の顔は暗く沈み、疲弊していて、苦しそうだった。その顔を見たときに「これは間違っている」と痛感したんです。だから今は、信じて任せ、褒めて伸ばす、というスタイルに変えました。とはいえ、いつも褒めるわけではありません。社員の3年後を見据えたときに、直した方がいいと思えば叱りますし、指摘もします。私にとって、社員は仲間であり、家族のような存在なんです。とことん向き合って、いいことは心から褒め、伝えるべきことは、たとえ嫌われるようなことであっても、ちゃんと伝えるようにしています。
 
荻原:指示する際は「トップダウン」でしょうか?それとも「ボトムアップ」でしょうか?
北川:基本はボトムアップです。物事を決めたり責任を取ったりすることを任せた方が、個人も組織も成長すると考えているからです。コロナ禍などエンジンを入れなければいけないときには、トップダウンで意思決定をすることもありますね。
 
荻原:仕事はチームワークで進めますか?それとも個人主義でしょうか?
北川:チームワークを重視しています。人にはそれぞれ得意領域と苦手領域とがありますよね。チーム内でそれぞれが凸凹を補い合い、個人の持ち味が最大限発揮されるようなチームを作ることが大事だと考えています。
 
 
4.マーケティングカンパニーの社風について教えてください

お客様に愚直に寄り添い、走り切れる温かいチーム。 そのパワーで、第二のソウルドアウトを つくり上げてほしい!

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荻原:マーケティングカンパニーの好きなところはどこですか?
北川:素直で仲間想いな社員が多いところですね。利己的なタイプの人がいなくて、主語はいつも他人。誰かのために手を差し伸べることができる温かいチームです。お客様に対して愚直に寄り添い、最後まで走り切ることができる社員だからこそ、成果が出せるんだと思っています。
 
荻原:反対に、改善点はどこでしょう?
北川:新しいチャレンジを、今以上に積極的にできるようにしていきたいですね。Web広告支援は、どちらかというと労働集約的な考え方になることが多いのですが、「中小企業支援」という大枠で見たときには、もっといろんな可能性があります。皆で柔軟に知恵を出し合い協力して、新しい挑戦をしていきたいです。
荻原:改善のためには何が必要でしょうか?
北川:経営者と壁打ちできるスキルだと思います。中小・ベンチャー企業を支援するためには、経営者に寄り添えるようにならなければなりません。経営者ととことん議論して悩みを共有し、課題を解決できるスキルがもっと磨かれていけば、ソウルドアウトの理念の体現にも繋がっていきます。
 
荻原:社員に対して、期待していることはありますか?
北川:博報堂DYグループ入りを果たした今、私は、ソウルドアウトの第二の創業期だと思っています。なので「私がこの会社をつくったんだ!」と言えるくらい、前のめりにストイックに仕事をしてほしいです。一人ひとりが成果を出し、よりよいキャリアを積むことが、ソウルドアウトの成長にも繋がっていくと信じています。
 
 
5.今後挑戦してみたいことを教えてください

マーケティングカンパニーは、信念そのもの。 この船の成長に、体当たりで挑戦していく

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荻原:会社が成長するためには、何が大切でしょうか?
北川:「人」ですね。その次にビジネスモデル。人については、同じ想いをもっていて、かつ、いろんなタイプの仲間が集まっていることだと考えています。経営支援のためには、お客様の課題に対して、レベルの高い選択肢をいろんな角度から出せるようにすることが理想。デジタルマーケティング領域以外の支援の幅を広げていくために、様々な得意分野をもった人間が集まる組織をつくっていきたいです。
 
荻原:今後、事業が成長していくための打ち手を教えてください。
北川:ご支援できる領域の拡大です。できることをどんどん増やしていきたい。例えば、デジタルマーケティングに限らず、企業の経営から関わるなどですね。経営支援のためにはほかのカンパニーや他社様との連携も必要になってきます。社内外の連携を深めていけば、ソウルドアウトがより多くの中小・ベンチャー企業を支援できるようになると思います。
 
荻原:今後、マーケティングカンパニーが目指す姿を教えてください。
北川:日本で一番、地方・中小企業の成長支援実績がある集団になりたいです。我々の価値は提案と実行なので、成果技術を磨き、業界ごとの成功・ノウハウデータを蓄積し、中小企業支援の成功確率を常に限界まで高められている、そんな組織を目指したいです。
 
荻原:個人として、挑戦したいことはありますか?
北川:まずは、今乗っている、マーケティングカンパニーという船を大きくすることが夢であり目標です。この事業は、私の信念そのままなんです。マーケティングカンパニーの潜在能力を信じて、体当たりで挑戦していきます!
 
荻原:いいですね。ぜひやってください!ほかにはありますか?
北川:いつかは定まっていませんが、私の原点でもある、福祉業界の抱える社会問題の解決にチャレンジしたいと思っています。大きな社会課題であればあるほど燃えるタイプなので、福祉業界という世界共通の大きな課題に向き合いたいと思っています。
 
荻原:素晴らしいと思います。それは大きなチャレンジですね。
北川:そうですね。私は、大きな社会問題の解決に取り組むことに興味があります。「WHY(なぜやるのか)」というビジョンを常に追いかけたい。中小企業支援も、福祉業界への挑戦も、WHYを基盤に解決していきたいです。
 

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