
Business Strategy
ソウルドアウト最大の資産は社員。
個々が活躍できる組織作りで、
アフターコロナ時代の先駆者を目指す
Osamu Aranami
ソウルドアウト株式会社
代表取締役社長CEO
代表取締役会長CGOの荻原猛がインタビューしています!
1.自己紹介をしてください
「検索」の面白さに賭け、IT会社から広告会社へ転職

荻原:
それではまず、現在の役職と仕事内容を教えてください。
荒波:
公になっている通りでございまして(笑)、ソウルドアウトグループの代表取締役CEOとして、グループ全体の事業、売上利益に責任を負っています。それを荻原さんと2人でやっています
荻原:
荒波さんは多様なキャリアをお持ちですが、簡単に教えていただけますか?
荒波:
キャリアは大きく前半後半に分かれています。前半は、長らく外資系のIT企業に勤めていました。後半は、ネット系の企業で広告に携わってきました。SMB(「Small and Medium Business」の略で、中小企業もしくは中堅中小企業)に関わったのは、DELL社のときからですね。
荻原:
DELL社のSMB部門に関わっていたとのことですが、具体的にはどういう仕事だったんですか?
荒波:
中堅中小企業を担当する法人営業部門において部門長を務めていました。それが原点なんですよね。
荻原:
そのあと、外資系のIT企業からオーバーチュア社に転職していますよね。当時、IT企業からネット系の企業への転職はあまりなかったと思うのですが、どうして転職されたんですか?
荒波:
「検索」ってすごいと思ったからですね。検索連動型広告は、当時自分でも使っていて「これは世の中を変えるな」と感じまして。面白いと思い、賭けてみることにしました。
荻原:
それで実績を出されて、ヤフー社時代には広告部門のトップになっていくじゃないですか。どうやってトップに上り詰めていったんですか?
荒波:
どの持ち場においても、成果を上げ続けてきたという自負はありますね。最初はオンライン部門の数字を持っていて、そこで圧倒的数字を伸ばしました。次にプロダクト開発の責任者をさせていただいた際、開発したプロダクトはかなり大きく成長しました。その次はヤフー社の「爆速」時代に、広告事業をV字回復させました。そういうことですかね。
荻原:
確かに荒波さんは成果に対してコミットする気持ちが高いですよね。
荒波:
そうですね、いろんなものをなぎ倒しても「成果を出す」ということを自分の強みにしていたので。巻き込まれて大変だった方も多かったかもしれませんが(苦笑)。
2.現在統括している事業内容を教えてください

荻原:
それではまず、現在の役職と仕事内容を教えてください。
荒波:
中小・ベンチャー企業って、非常に幅広いですよね。我々は、成長しようという意志があるお客様、伸びるサービスを持っているお客様に注力しています。
荻原:
「お客様と一緒に成長する」って大事ですよね。競合の存在はどう見立てていますか?
荒波:
事実上はいないですね。強いて言うなら、経営コンサルティング会社である船井総研さんのような会社だと思います。
荻原:
では、ソウルドアウトの強みは何でしょうか?
荒波:
会社の理念に共感してくれている「超イケてる人」が、たくさん集まっているところです!これが最大の強みですね。これは絶対に失ってはいけないと思います。
荻原:
事業の今後の打ち手としては、どんなことを考えていますか?
荒波:
ソフトウェア事業とメディア事業の立ち上げですね。ソフトウェアに関しては、昨年子会社が合併してSO Technologies社になりましたし、メディア事業も来年の成長を期待しています。次はD2C事業ですかね。
3.マネジメントスタイルを教えてください
最高の仲間と、志のある中小・ベンチャー企業とともに成長する

荻原:
荒波さんは、メンバーを褒めて育てるタイプですか?叱って育てるタイプですか?
荒波:
今は圧倒的に、褒めて伸ばしたいですね!特に今の直接の部下は役員クラスで、厳しく叱らないと動かない役員はいないので(笑)。温かく見守るスタンスでいいと思っています。
荻原:
そうなんですね。ちなみに、昔とスタイルを変えたと言っていましたよね?
荒波:
昔は厳しく追及していました(笑)。あまり良くないんですけど。時代が変わってきているので、今は褒めて育てるスタイルの方が適していると思っています。
荻原:
では、仕事はボトムアップで進めますか?それともトップダウンでしょうか?
荒波:
それはケースバイケースですね。基本的にはボトムアップで良いと思いますが、有事の際はトップダウンですね。例えば、今回のようなコロナ対応もそう。急ぐときにボトムアップだと時間が掛かってしまうので、そういうときにはトップダウンが良いです。
荻原:
今、D2C事業を始めましたよね。どうやって始めることを決めたのでしょう?
荒波:
あれは、トップダウンもボトムアップも両方です。D2C事業って面白いなあと思っていたら、メンバーから「こんなアイディアあるんですけど」という提案が来たので、「まさにそれ!」となって(笑)。たまたま考えが一致して、始まった感じです。
荻原:
僕の目の前でガッツリ本を読んで研究していましたね(笑)。荒波さんの仕事の仕方は、チームワークですか?個人主義ですか?
荒波:
チームワークですね!昔からですが、チームの方が大きな成果を出しやすいと思うので。個性豊かな人がいて、お互いの強み弱みを補完し合うチームが好きですね。中には、チームワークの輪を乱すような、空気を読まないでズバズバ言うような人間もあえて入れたりしますよ。
荻原:
そうなんですね。ソウルドアウトには、どういう社員が多いと感じていますか?
荒波:
「人がいい人」が多いですね。アットホームな感じというか、助け合いを大事にするというか。そういう人が多いと思いますね。
荻原:
前職のヤフー社とは違いますか?
荒波:
うーん、似ているといえば似ていますが、もっと素直でいい人が多い印象ですね。「地方、中小企業のために頑張りたい!」と思っている人が多いことと関連性があると思います。
荻原:
確かに、純粋な思いをもったメンバーが多いです。では、社員に期待していることは何ですか?
荒波:
「成長」してほしいですね。自立してほしいです。2、3年すると仕事を覚えるじゃないですか。それに満足することなく絶えず成長し続けてほしいし、自分が取り組んでいることを常に疑って、もっと上手いやり方はないか?顧客貢献できないか?と考え続けてほしいです。
4.SOの社風について教えてください
組織を改善し、新しい事業の試行錯誤を重ねる

荻原:
ソウルドアウト社員の良い点は何でしょうか?
荒波:
優秀な人、志が高い人が集まっている点ですね。前述した通り、ソウルドアウトの一番の強みだと思っているので、皆の思いを実現する事業を作り上げたいです。
荻原:
逆に、改善すべき点は何でしょうか?
荒波:
短期志向の側面が強いところですね。あとは、何かをやるときに、ついつい労働集約型の発想になってしまい、そこから出づらいところ。それは今後の改善点だと思います。
5.今後挑戦してみたいことを教えてください

荻原:
荒波さんが仕事をしていて、嬉しかったことは何ですか?
荒波:
社員の成長を感じたときかなあ。現場のメンバーと週1回~月1回、1on1をしていて、成長を感じることがよくありますね。
荻原:
逆に、悔しかったことはありますか?
荒波:
「ここまでやりたい!」と思っていた業績に、到達できなかったときですかね。結果を出し続けることを自分の強みとしているので、これは悔しかったかな。悔しいですし、身を削られる思いです。
荻原:
荒波さん自身が成長を実感したときって、何が大切な要素だったと考えていますか?
荒波:
人と違うことをやることですね。ジョブローテーションは大事だと思うんですよ。同じ仕事をしていると考えは硬直化してくるので、数年に1回、仕事を変えるのは大事だと思います。
荻原:
分かります!僕もジョブローテーション推進派です。
荒波:
外資系の会社って、転職する人間が多いんですよね。なぜかというと、ある業務での「スペシャリスト」になることを期待されているからです。だからずっと同じ仕事をする。なので昇進するか転職するか、どちらかしかない、とよくいわれます。
荻原:
「Up or Out(昇進するか退社するか)」っていいますもんね。
荒波:
そうそう。だけど日本企業は、社員の成長に対してあたたかいですし、社員の成長を考えてジョブローテーションさせてくれる会社も多いので、同じ会社の中で成長しやすいと思いますね。
荻原:
今後やってみたいことは何でしょうか?
荒波:
事業だと、D2C事業です。あとは、日本で一番イケてるリモートワークを取り入れている会社にしたいですね!アフターコロナの時代に、最も世の中に適応できている会社にしたい。どこよりも先駆けてやりたいですね。
荻原:
いいですね~!具体的に、どういうふうに適応させていきたいですか?
荒波:
例えばビデオ会議を使えばどこでも仕事できると、今回気付いたじゃないですか。時間と場所を選ばない働き方にしていきたいですね。
Message
最後に、就活生へアドバイスを!
荒波:幸せになってください。地球温暖化などの影響もあって、人類という種の生存が脅かされる時代になってきていると感じています。こんなときだからこそ幸せを追求しましょう。荻原:そうですね。幸せになってほしいし、幸せにしていきたいですね。ちなみに、自分に合う会社って、どんなふうに見つけたらいいでしょうか?
荒波:自分自身を深く分析することですね。自由を求めるのか、規律を大切にしたいのか、安定したいのか、リスクをとっても成長を求めるのか、など自分なりに分析すること。あと重要なのは、成長する市場で仕事をすること!縮小している市場で世の中に価値貢献するのは難しいので、成長市場の企業を選ぶのが良いと思いますね。

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