Yuna Azumai
実家は十勝の農家。地方創生の理念に共感し、ソウルドアウトグループへ
——東井さんがソウルドアウトグループへの入社を決めた理由についてお聞かせください。
地方創生に興味があり、ソウルドアウトグループの理念に共感しました。高校時代に経験したアメリカ留学でニューヨークに日本で有名な焼肉店があることを知り、「日本の良いものが世界にも必要とされているんだな」と思ったことが、地方創生に関心を持ったきっかけでした。
私は北海道十勝の出身で、実家は農家を生業としています。良いものを育てているという誇りや自信を持ってはいるものの、農家といえば「労働環境や人手不足で大変そう」というネガティブなイメージが強いなと思いました。デジタルマーケティングの経験を積み発信力を身に付けることができれば、ポジティブな印象に変えていけるのではと考え入社を決めました。

入社当初から慣れ親しんだ仕事と兼務しながら、新規営業への挑戦を志願
——現在、入社4年目の東井さん。これまでで「1番のチャレンジ」といえば、何を思い浮かべますか?
昨年、自ら志願して入った新規営業チームでの提案ですね。入社当初からやってきた既存営業と兼務しながらの取り組みでしたが、これが思った以上に大変で、チャレンジングだったと思います。ただ、やって良かったと思いますね。お客様の課題や可能性を本質から捉える力、深く向き合う力が培われ、その力が既存案件でも活かせるように成長しました。
——印象に残っている案件はありますか?
北海道で業種特化のアプリ事業を展開しているお客様とのお仕事です。お客様からのお問い合わせで、初めて新規提案を行い、「他の会社の方からここまでの提案はもらったことないよ」といったお言葉もいただきました。
単純にお褒めの言葉を頂き、うれしかったことはもちろん、これから成長していく伸びしろがあるお客様と、このタイミングでつながり、力になれたことにも達成感があり、やりがいにつながった瞬間だったなと印象に残っています。
——日頃、東井さんはどういったことを意識してお仕事をしているのでしょうか。
「お客様のためになることは何か」を考えています。たとえば、お客様から「アプリのダウンロード数を数値目標にしたい」と言われてもそれが本当のゴールではないと思っています。その先にある、売上やダウンロードしたあとのユーザーの動きかもしれません。
ご要望を伺いつつ、「本当にお客様のためになることは、そのポイントでいいのかな?」と本質を考えるよう意識しています。
——どうすれば本質を見極められるのでしょうか。
お客様にとっていいご支援をするために必要なことは、直接お伺いします。そのためには本音で話してもらいやすくなるよう、関係値を築くことを大切にしています。
商談で提案する前に、こまめに電話やメールで会話を重ねることで、お客様が重視するポイントやカジュアルに聞ける関係性を築けるようにしています。商談の前に雑談を交えたり、仕事以外の話題も取り入れたり。お客様という立場ではありますが、あくまで「人と人」として関わることを大切にしています。
——新規営業先への提案の難しさはどういったところにありますか?
自分の思い描く提案書を作ることが一番難しいです。特に、提案書に関わる人数が増えるほど、擦り合わせの難易度が上がるので、どうしても他のパートと提案内容がかみ合わないことが起こります。それも結局、現場の担当者とコミュニケーションをとりながら解決していくしか方法はないのですが。
以前、上司から「プランナーは最終決定する立場だ」と教えられました。東京本社と社内連携し提案することはありますが、お客様と向き合っているのは私たちプランナー。
自分が自信を持ってお客様に伝えられるかどうか。「この提案の方がお客様のためになる」と思えるまでコミュニケ―ションを重ね、関係性を築くことが必要だと考えています。

周りにいる社員を巻き込むことで、できることの幅を広げられると知った
——東井さんが仕事を通じて成長できたと感じていることは何でしょうか。
周りを巻き込む力が身についたことです。2025年4月から配属になったCOO室は、ソウルドアウトグループ横断でAIサービスの販売促進を担っている新しい部署です。新たなチャレンジが多い分、自分だけで完結しないため社内連携が必須になってきます。元々は人に頼るのが不得意で、「できる」と思われたい気持ちから、質問をもらうとすぐに自分で返したいタイプなんです。でも今は、各グループ会社のサービスに関する質問も多いので、担当社員をお客様とのミーティングに呼ぶなど周りの社員に頼れるようになりました。積極的に巻き込むことで、お客様に提案する領域も広がると感じています。
入社後年次を重ね、相談できる社員が増えてきたことも周りに頼れるようになった要因の一つかなと思います。ソウルドアウトグループのケイパビリティ拡張によってお客様への提案領域の幅も広がりました。グループ連携が必要される中で、必然的に周りを巻き込みながら進める仕事は多くなった部分はあると思います。
お客様とのコミュニケーションと同様、社員とのやり取りでも、テキストメッセージのみよりも感情が伝えやすい電話を使うようにしています。

自らの意思で行動でき、経営者と関係性を築けることが地方営業所の魅力
——東井さんが思う、地方営業所の魅力は何ですか?
経営者の方と関係性が築きやすいことですね。地方では、経営層の方と直接やり取りすることが多いです。そのため、カジュアルに会話ができ距離を縮めやすいのは、地域に根差し密接なコミュニケーションがとれる地方営業所ならではだと思います。
あとは、自分なりに工夫して行動できることも地方営業所の魅力ではないでしょうか。AIサービスの販売促進をするときに、自分がご支援したいと思ったお客様にアプローチすることができました。地場の特性を理解し提案できる。改めてやりがいがあり魅力的だと実感しました。実は入社当初は、まず東京で経験を積み、いつか地元で仕事ができたらと思っていたのですが、結果的に1年目から地方営業所配属になったことが成長につながったと感じています。

「AI」により、お客さまとの接点が広がった
——入社前に抱いていたイメージとギャップはありますか?
「こんなに自分の意思で自由に動ける会社なんだ」というのが良い意味でのギャップでした。札幌ではデジタルマーケティングの情報交換をすべく、飲み会を定期的に企画してみたり、地元の十勝でセミナーを企画開催したり、自分のやりたいことに挑戦ができるんです。
頑張りをきちんと見てもらえて、信頼を積み重ねていけば、自分のやりたいことにも挑戦できる環境があると感じています。
——東井さんが考える「ローカル&AIファースト」構想とは何でしょうか。
中堅・中小企業支援というソウルドアウトグループの目指すところに近付ける構想だと思っています。これまでは、デジタルマーケティングだけでご支援できる会社は限定的でしたが、AIサービスを提案に加えることで、ご支援の切り口が増え、デジタルマーケティングしかご提案ができなかったときには関われなかったお客様にも提案ができる機会が増えました。
——最後に、今後のキャリアの展望についてお聞かせください。
まずは自分の知識・知見を広げていきたいです。さまざまなお困りごとをご支援できるスキルを増やしていきたいと思っています。
そしてゆくゆくは、第一次産業の盛り上げに貢献したいです。第一次産業はデジタルマーケティングの支援だけでは活性化が難しいと思っています。最近は地方博報堂と連携をすることでブランディングや商品開発にも取り組めるようになってきたので、これらの経験を通して自分なりの第一次産業への関わり方や貢献の仕方を模索していきたいと思っています。