
Interview
理系出身でデジタルマーケティング業界に挑む。
高知四万十から地方支援を成し遂げたい
Kobo Horikawa
サービス開発 / 2016年新卒入社
ソウルドアウト株式会社 DXカンパニー
デジタルオペレーション本部長
代表取締役会長CGOの荻原猛がインタビューしています!
1.自己紹介をしてください
「デジタルオペレーションセンター四万十」センター長へ就任し、高知に赴任

荻原:
まず、現在の仕事内容を教えてください。
堀川:
高知県四万十市で「デジタルオペレーションセンター四万十」のセンター長を務めています。センターでは、ソウルドアウトのデジタルマーケティング事業のオペレーション業務(広告の入稿やレポート作成)を行っています。センター長としての仕事内容は、センターの運営・管理、業務効率化の仕組み作り、新サービスの開発などですね。
荻原:
「デジタルオペレーションセンター四万十」の設立意図を、改めて教えてください。
堀川:
以前は、デジタルマーケティング事業のオペレーション業務の多くは外注していたんですよね。でも、外部にお願いするとどうしても、納期や品質の面で不安定な部分があり、またコストもかかるという問題が出てきてしまっていました。だから、安定供給と費用削減を実現するため「ソウルドアウト専門の組織を持とう」ということになったんです。
荻原:
現在、センターには何名が在籍していますか?
堀川:
今メンバーは11名で、僕と副センター長を含めると全員で13名です。メンバー11名は全員、高知県在住の方を採用しました。地方において、雇用の創出は特に求められていることなので、今までとは違う形で地方創生に貢献できている実感がありますね。
荻原:
素晴らしいですね!それでは改めて、今までのキャリアを教えてください。
堀川:
僕は2016年に新卒で入社し、今年で入社5年目です。1年目はYahoo!、Google広告、その後2年ほどはSNS広告の運用コンサルタントとして、Web広告の運用業務に従事していました。SNS広告の運用は、当時は社内でも正攻法がほとんど確立されていなかったので、運用メソッドを作っていくような業務もしており、すごく楽しかったですね。結果が出なくて苦しい時期もありましたが(笑)
荻原:
新しいサービスを立ち上げるような感じだったんですね。その後、センター長になるまでの道筋を教えてください。
堀川:
SNS広告の運用に従事したあと、データフィードなどアドテクノロジーを専門に扱う部署に異動になりました。そのあと「デジタルオペレーションセンター四万十」のセンター長の打診をいただいたんです。オペレーション業務と広告運用、どちらも携わっていた経験が評価されたのだと思います。それで、2019年10月からセンター長として働いています。
2.ソウルドアウトへの入社動機を教えてください
会社の事業領域と雰囲気に惹かれソウルドアウトへ入社

荻原:
では入社の動機を教えてください。
堀川:
もともと地元である富山に帰って働くことを考えていたのですが、あまりピンとくる会社がなくて。地元に帰るのはビジネスの知識や経験を習得してからにしようと思い、いろいろな仕事を速く経験できそうなベンチャー企業を志望していました。その中で、ソウルドアウトの「地方」というワードに惹かれて応募しましたね。最終的には、社員さんが楽しそうに働いている様子を見て、入社を決意しました。
荻原:
学生時代は何に注力していましたか?
堀川:
学部の4年間は、部活に全力投球していましたね。ラクロス部で日本一を目指していて、関西エリアで優勝、全国で3回準優勝の経験があります。
荻原:
すごいですね!院生になってからはどんなことに取り組んでいましたか?
堀川:
ひたすら植物の研究をしていましたね。植物が花を咲かせるメカニズムに関する研究をしていて、その分野の最先端にいる教授の下で勉強させてもらっていました。そこで学んだロジカルシンキングは、社会人になってからかなり役立っていると思います。
3.入社後のエピソードについて教えてください
必要な知識や技術を身に付け、サポートに徹する

荻原:
社会人になってどんなことを感じましたか?
堀川:
すごく楽しいなと思いました。研究も好きだったんですが、社会に貢献している実感が得られなかったので、一般企業に就職することにしたんですよね。仕事で会社やお客様の役に立つことができたとき、とても嬉しいなと感じます。
荻原:
そうだったんですね。逆に、入社して感じたギャップはありましたか?
堀川:
自分にとって正しいことだけが正解ではない、ということに気づけました。組織は領域によってミッションや役割が異なり、置かれている立場が違えばもちろん意見も違います。例えば、物事をやるかやらないかを決めるとき、一人だと自分が正しいと思う方を選べばいい。でもビジネスだと、「お金」という視点が増えて、会社の売上に繋がるかを意識しなければならない場面も出てきますよね。さまざまな角度から物事をみてビジネスに臨む必要があることを学びました。
荻原:
株式会社の場合、利益が出ないと事業を継続できませんしね。
堀川:
時間かけて役に立てたとしても、経済価値が何も生まれなかったら意味がないんですよね。そこが研究とは違っていて。ギャップを感じました。
荻原:
会社ではいろいろなキャリアを経験していますが、嬉しかったエピソードはありますか?
堀川:
今、すごく楽しいです!最近、自分が作ったツールを社内で使ってもらっていて。「業務が効率化されて楽になった」と皆さん言ってくれるので、とても嬉しいですね。広告の運用コンサルタントだったときは、自分で考えた運用方法や広告で成果が出ると嬉しかったです。
荻原:
役に立ったと感じられると嬉しいですよね。では、辛かったことはありますか?
堀川:
お客様の要望に応えきれず関係性が崩れてしまったときですね。すごく苦しかったですね。正直僕は、他の営業さんほど営業活動を楽しめなかったので、その部分はお任せし、自分はサポート側に回るようにしました。その方が会社としてもレバレッジが効くと思ったので。今取り組んでいる仕事を考えても、そこでの判断は間違っていなかったと思います。
荻原:
やってみて初めて分かることや感じることがありますよね。
堀川:
そうですね、営業活動は経験してみて良かったです。お客様と直接向き合う大変さを知ることができたので、今は営業の方々へのリスペクトを持ちつつ、彼らがどうすれば仕事をしやすい環境がつくれるか、という視点をもって働いています。
荻原:
仕事をしていてどんなときに成長を感じますか?
堀川:
新しいことを学び、足りないことを身に付け、実際に行動に移せたときです。昔から、行動に移せなかったり、結果を出しきれなかったりすることにコンプレックスを感じていたんです。でも社会人になって「結果がでないと意味がない」と痛感しているので、行動して結果につながったときには自分の成長を感じますね。
荻原:
素晴らしいですね。社会人になって勉強し始めたことありますか?
堀川:
継続的に取り組んでいるのは、プログラミングと統計分析です。最近は、マクロ経済に興味があります。
荻原:
必要性を感じて勉強を始めたのでしょうか?
堀川:
そうですね。四万十に赴任したことをきっかけに、改めて地方の実情を体感しました。今後ソウルドアウトが「地方創生」をミッションに掲げ事業を推進していくとき、構造的な問題の解決策を考えるためには、マクロ経済の知識が必要だと思いまして。
荻原:
そうなんですね。他の分野についても、仕事をする中で必要性を感じられたのでしょうか?
堀川:
はい。プログラミングも統計も「これをやらなければお客さんのためにならない」と感じる瞬間がありまして。あとは、勉強するものを決めるときには、社内メンバーとのバランスを考慮することもあります。「この分野は今後必要だけど、得意な人がいない。これは勉強しておこう」とか。
荻原:
では、仕事を進めていくためには何が大切な要素だと感じていますか?
堀川:
実際に行動に移すことと、実際にできる状態まで技術を身に付けることですね。身に付けるだけではなく、お客さんのためになるところまで引き上げる、というのが大事だと思います。
4.ソウルドアウトの社風について教えてください
同じ想いを持った人が集まるチームで、これまでよりも深い戦略を取っていきたい

荻原:
仕事の進め方は、チームワークでしょうか?それとも個人でしょうか?
堀川:
会社全体でみるとチームで動く組織が多いです。僕自身は、個人に寄っているかなと思います。僕は「0→1」が好きなタイプなので、何かを作って、拡大させるのが得意な人に渡して「1→10」にしてもらうようなイメージで働いています。
荻原:
「0→1」が好きなんですね。
堀川:
大学院時代の研究もそうでしたし、昔からものづくりが好きなんですよね。でも、僕以外の人でできるなら、その人がやればいいので、少なくとも社内では誰もやっていないことをやりたいと思っています。今、世の中の会社ができて、ソウルドアウトができていないことってあるんですよね。それってとても悔しいじゃないですか。だから、そういったことを取り入れて実現するのが、自分の役割だと感じています。
荻原:
なるほど。では、上司にはどういうときに褒められたり、怒られたりしますか?
堀川:
上司の想像以上のアウトプットを出したときですね。怒られるのは、コミュニケーションの取り方です。同じ内容を伝えるときでも、もっと柔らかく伝えるとか、フォローを入れるとか、そういった細かい部分まで気を配れるようになりたいと思います。
荻原:
ソウルドアウトの社員にはどういった特徴があると思いますか?
堀川:
地方、中小企業を支援したい、という熱い想いを持った人が集まっていることですね。社内の方針を考える際にも、その前提が崩れることがないので、同じ方向を向いて働くことができている組織だと思います。
荻原:
センター長からみて、「デジタルオペレーションセンター四万十」はどのような雰囲気ですか?
堀川:
素直な人、努力家の人が多いです。お子さんがいらっしゃる方も多く、前向きで力強いエネルギーに溢れていて、去年までいた東京本社とは違ったまた雰囲気ですね。
荻原:
ソウルドアウトの良い点を教えてください。
堀川:
同じ想いを持った人が集まっていることですね。ミッションの実現に向けて事業を動かしていくときにとても重要な要素だと思います。あと、本当に素直でいい人が多いですね。仕事のしやすい環境だと思います。人間関係で悩むことがほとんどないので。
荻原:
反対に、改善点はありますか。
堀川:
ぶっ飛んだ発想の戦略家が増えると面白くなってくるんじゃないかなと思っています。「地方、中小企業に特化」を掲げるソウルドアウトはこれまで、顧客視点で事業を展開してきました。だから、都市部であったことを地方に展開していく役割を果たしていたんだと思います。ですが、これからも長く地方、中小企業の支援を続けていくためには、会社が成長し続けなければなりません。そのために、これまでにはない新しい視点での戦略が必要になってくると思いますね。
荻原:
ドキッとしました(笑)。
堀川:
あと、社員がより活躍できる組織になるといいと思います。現在ソウルドアウトでは、社員が個々の能力を発揮できるよう人事制度の改革が行われていたり、企業のマーケティング・経営データを統合・可視化し、データ分析や施策提案を行う新規サービスや、様々な新規事業に取り組んでいたりするところです。個の力が強くなれば組織の力も強くなり、中小企業への幅広い支援が実現できるようになると思っています。
5.今後挑戦したいことを教えてください
改めて取り組みたい「地方支援」と「ものづくり」

荻原:
憧れの人はいますか?
堀川:
素直でリーダーシップがあり、人望がある人に憧れますね。ですが、残念ながら自分自身はそのタイプではないんですよね(笑)。自分にはない能力を持ち合わせている人に憧れます。
荻原:
そうなんですね。では、自分自身をどんなタイプだと思っていますか?
堀川:
僕は、研究者、職人、哲学者、そういったタイプが近いと思っています。考えたり、議論したりすることがすごく好きです。あと、ものや仕組みを作っているときもすごく楽しいですね。
荻原:
今後、挑戦してみたいことはありますか?
堀川:
二つあります。一つは地方支援ですね。自分が地方に来て改めて、地方を支援していきたいな、と感じています。自治体などとも連携しながら、もっと支援の幅を広げていきたいです。
荻原:
もう一つを教えてください。
堀川:
いろいろな仕組みをどんどん作っていきたいです。社内サーバーなど、作りたいシステムがたくさんあるんですよ。社内で取り組んでいる人がいないので、今磨いて挑戦していくとしたら、そういった分野だと思っています。
荻原:
ぜひ、やってほしいです!将来のCIO(※)を目指す、みたいな感じでしょうか?
堀川:
そうですね(笑)。ですが、いろんな技術において専門家はたくさんいまして。僕にはまだまだ技術が足りていないと思っています。CIOになりたい、というより、自分でものを作りたい、という思いが強いですね。
※CIO(=Chief Insights Officer):企業の情報戦略における最高責任者
Message
最後に、就活生へアドバイスを!
初心を忘れずに持ち続けることが大切堀川:最初に入った会社で人生が決まるわけではありません。自分が覚悟を決めて選んだ会社であれば、その選択は正しいんだと思います。むしろ、社内の新卒に向けて「初心を大切にしてほしい」と言いたいですね。新しい業務も多く忙しい中ではあるのですが、「地方を救いたい」という純粋な思いはちゃんと覚えていてほしいです。
荻原:内省が大事ですよね。何をやりたいのか、自分が燃えるものを見つけてほしいです。
堀川:人生をかけて挑戦したい、と思えるものがあるといいですね。あと、個性が強く、尖ってギラついた人にも入社してほしいです。組織の殻を破っていくことでより強いチームに成長できると思います。
荻原:理系の大学院出身で就活の道を選んだ堀川さんから、院生で就活をしている方へアドバイスはありますか?
堀川:「研究とまったく違う分野に就職しても大丈夫か」といった不安を抱えている方もいるかと思います。ですが社会人になると、大学時代に勉強してきたような知識は、文理問わず実際の業務とはあまり関係ありませんし、必要であれば入社してから勉強すれば大丈夫です。むしろ、研究を通して培った「論理的思考」や「クリティカルシンキング」といった思考法、「仮説検証」や「PDCAサイクル」といったフレームワークが活きてきます。自分に向き合い、本当にやりたいことを見つけて飛び込んでほしいです!

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