Founder's Message
Takeshi Ogiwara
創業者 荻原 猛
日本の現状を反映した3つの声。
あなたは誰の役に立ちたいのか?
まず、皆さんが就職し、働く理由、目的は何かを問いたい。
高い給料が欲しいから、安定した企業に入れば長く働けるから・・・。理由は人それぞれだろう。でも、企業は誰かの役に立つからお金が貰えて、そのお金で経営ができている。だから私は、「仕事を通じて誰の役に立ちたいのか?」を原点に仕事をしている。そして「この人たちの力になりたい」が原動力。ぽちぽちとかじゃなくて、両足を地につけて仕事ができるかどうかは、助けたい人が明確にいるかどうかだ。まずそこが動機になって、成果を出そうというモチベーションに繋がり、市場を切り拓いていけるんじゃないかと考えている。
その一方で、ソウルドアウトに面接に来る多くの学生達から気になる3つの声を聞く。
1つ目の声は「両親が小さな会社を経営しているが、とても苦しそうに見えるし、私も辛かった」というもの。その気持ちがよく分かる。私も子供の頃に経験したからだ。中小企業経営者の苦労が、並大抵ではないこともよく知っている。2つ目の声は「海外に出て、日本の危機感を感じた」というもの。日本にいると分かりづらいが海外にいくと、日本を見る目が変わる。ニューヨーク、サンフランシスコ、北京など世界の主要都市に行けば凄まじいテクノロジーとビジネスの進化を肌で感じる。他方、日本はどうだろうか?アップデートされていない日本に「やばい」とドキッとしないか?3つ目の声は「地元で就職先を探したけど、入りたい会社がない」というもの。東京や大阪などの大都市が全てではない。ソウルドアウトでも地元で住み続けたい、あるいは地元に戻りたいと思う人は大歓迎だ。でも地方に戻ろうとしても一番の障壁は、働きたいと思える魅力的な会社が少ないこと。この3つの声は、日本の現状をよく表している。
こんな声が私に集まる理由はなんだろうか。
ベンチャー企業を含む中小企業は、日本企業の99.7%を占め、雇用の約7割を占めている。さらに言うと、東京にある中小企業の7倍が地方にある。つまり、地方の多くの中小企業が置かれている苦しい経営状態やテクノロジーを活用できていない現状、新しいビジネスを創出できない閉塞感に原因がある。
では、それらの原因を生み出す課題と解決方法とは何か。
すばり、売上である。中小企業の経営者にアンケートもとったが、困っている理由の1位は常に売上難だ。会社は存続しているが、実は儲かっていないのだ。売上が増えれば雇用も増やせるし、新商品や新規ビジネスも展開できる。その活性化が地域に波及して、魅力的なベンチャー企業が生まれるはずだ。
売上といえばマーケティング。
だから私たちはマーケティングで中小・ベンチャー企業を支援している。売上高というトップラインを伸ばすことで、経営状態を改善し、さらに成長軌道にのせることができる。しかし、中小企業はもちろん、創業したてのベンチャー企業は、大企業と違ってブランドもなければ、知名度もない。もちろん営業の人材も予算も限られる。潤沢な予算を投入し、大々的にプロモーションが可能な大手企業と張り合っても勝負にならない。だから、私たちが提供するマーケティングは、ITテクノロジー(デジタル)を活用し、少ない予算でも運用でき、最大の効果を図っている。中小・ベンチャー企業が、今、何に困っているのか?何を解決したら喜ぶのか?だけを考えて提供しているサービスが、ソウルドアウトの「デジタル×マーケティング」なのである。今も経営者に耳を傾け、続々と新しいマーケティングツールの自社開発を進めている。売上が上がり忙しくなれば社員を増やし、業務も効率化しなければならない。そのフェーズでも支援できるよう、ITを使った採用支援やDX推進のサポートも行っている。
ソウルドアウトも、私もまだまだ挑戦し続けなければならない。
それは、日本の潜在能力を信じているから。中小・ベンチャー企業だって海外に赴かなくてもインターネットで世界にサービスや商品の情報を発信し、提供できる時代。インバウンド、越境ECなど外需も稼げる中小企業を育てていきたいと考えている。小さい会社でも世界を相手にした日本発のサービスがきっと生み出せる。あなたとソウルドアウトで挑戦し、必ず実現しよう。